施工事例

車いすが乗り入れできる浴室

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車いすが乗り入れできる浴室

F様邸

建物の種類戸建て(木造)
(築25年)
リフォーム部分浴室・洗面所
施工日数浴室・洗面所 10日
リフト 1日
リフォーム費用浴室・洗面所 約305万円(税込) (税率5%)

リフト 約86万円
※リフト本体81万(非課税)+設置費5万円(税込) (税率5%)

ベッドからお風呂まで一直線!

ご夫婦と息子さんの3人暮らし。奥様が二人の介護を行っています。日常生活の中で、特に入浴介助での負担が大きいものでした。抱え上げる介助を解消することで、少しでも介護負担を減らすことができました。「日々の生活で気持ちが落ち込んだ時に、大好きなお風呂が明るく雰囲気だと気持ちをリセットできる」と、家族全員がお風呂好きなF様邸。家族全員が使いやすく、快適な浴室作りを目指しました。


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浴室

脱衣場の床と浴室の床に10㎝程度の段差があり、車いすのまま浴室に乗り入れすることができませんでした。そのため奥様一人で息子さんを抱え上げ、脱衣場から浴室、さらに浴槽へと移動していました。このままでは奥様にも限界があると判断し、車いすのまま寝室から浴室まで一直線で移動できるよう、段差の解消と扉の開口を広くしました。

「お風呂場を明るくしたい!」と、ご夫婦が好きなピンク色で統一しました。木蓮の花をあしらったホーロー製の浴室パネルが、上品で華やかな雰囲気を演出しています。柄を焼き付けるというホーロー独自の製法により、色あせやはがれることもなく、ながくその美しさを保ちます。

また介護をしながらの入浴のため、入浴時間が長くなります。そこで湯冷めしないよう、浴室暖房を設置しました。また冬場の入浴による急激な温度変化は、体に大きな負担をかけます。浴室暖房で入浴前に浴室を温めておくと、快適に安心して入浴が楽しめます。

Before
After

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洗面所

脱衣場まではなんとか車いすを入れることができていましたが、車いすが通るギリギリの広さしかなく、何度も車いすの向きを変えながら脱衣場に入っていました。そういった余分な手間を省くため、浴室の扉に加え脱衣場の扉も引き戸に変更し、開口を広くしました。

洗面台のボウルは特にこだわったポイントです。ご主人が前かがみの姿勢で使う時間が長く、丸い形のボウルではカーブが胸にあたり窮屈だということで、胸にあたる面がまっすぐな四角い形を採用しました。
また洗面台に水を貯めて洗いものができるよう、容量の大きいものをご希望されましたが、ボウルが深くなるとご主人が使いづらくなるため、でいるだけ浅く・広いものを選びました。家族みんなが使いやすいようにと、奥様のこだわりとご家族への愛情がつまっています。

Before
After

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入浴用リフト

浴室を改装したことで、寝室から浴室まで車いすのまま一直線に移動できるようになりましたが、車いすから浴槽への移動は今まで通り抱え上げて介助していました。より入浴介助の負担を減らすため、入浴用リフトを設置しました。

寝室から脱衣場までは車いす、脱衣場から浴槽まではリフトで移動します。リフトを使うことで抱え上げる介助を解消し、介助する側の奥様の負担だけでなく、抱え上げられる側の息子さんの体にかかる負担も軽減できました。

お風呂の好きな息子さんが、遠慮することなく好きな時に好きなだけお風呂に入ることができる。お風呂の中で笑顔になる息子さんを見て、ご家族もまた明るくなる。従来の洗うだけの入浴から、体も心もスッキリになれる空間になり、今では最も笑顔になれる場所になりました。

Before
After

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